ノロウィルスと塩素系消毒液


 もんちゃんでは,ノロウィルスの消毒薬としてよく使われる”ピューラックス”を販売しています。
ノロウィルスの消毒方法を皆様にお伝えするため,このページを作りました!
 ぜひ読んでいってください!

■月別のノロウィルスによる食中毒発生件数 (出展:厚労省「ノロウィルスに関するQ&A」)

 ・ノロウィルスは一年を通して食中毒を起こしていますが,特に猛威を振るうのは11月〜3月になります。 この時期は,特に食品や取扱者の消毒に対する意識を高めなければならない時期と言えます。

 ・二枚貝がノロウィルスを体内に蓄積していることはよく知られていますが,実際に検知されている食中毒事案では,原因となった食物が特定できないケースが約7割になっています。

 これは,食中毒事案において,
  ※ ノロウィルスが食品取扱者によって持ち込まれているケースが多い
  ※ 魚介類の以外の料理にも注意が必要
 であることを示唆しています。


■効果的な消毒方法

 @85℃で1分以上の加熱消毒 … 出展:厚労省 「ノロウィルスに関するQ&A」

 A次亜塩素酸ナトリウム溶液による消毒

  【消毒対象と塩素濃度】
消毒対象
塩素濃度
便や吐瀉物で汚染された場所
0.1%
吐瀉物等で汚れた衣服
0.1%
おもちゃ,食器,調理器具
0.02%
ドアノブ,手すり,蛇口など
0.02%
 表示した濃度に調整した次亜塩素酸ナトリウム溶液で,洗浄部を浸すように拭きあげます。

 【注意点】
  ※ エタノール(アルコール)消毒液では消毒効果がない。(ノロウィルスには脂溶性の殻がないため。)
  ※ ノロウィルスの舞い上がりを招くため,消毒液の霧状噴射を避ける。


■塩素消毒液の作り方について

 次亜塩素酸ナトリウムを含む家庭用製品として,ピューラックスS,ハイター,ブリーチ,キレイキレイなどがあります。これらの製品には,5〜6%の濃度で次亜塩素酸ナトリウムが含まれています。
 この原液を水道水で薄めることで,消毒に適した塩素濃度の消毒液を作ることができます。

 【用意する物】 1リットルのペットボトル,ピューラックスS等の塩素系消毒剤又は漂白剤

 ペットボトルのふた一杯で約5mlの量です。下表の量の原液をあらかじめペットボトルへ注ぎ,次にペットボトル一杯(1L)まで水道水を注げば,消毒液の完成です。

消毒液の塩素濃度
塩素系漂白剤,消毒液の量
次亜塩素酸ナトリウム0.1%  (50倍希釈)
ふた4杯分
次亜塩素酸ナトリウム0.02% (250倍希釈)
ふた1杯分

 【注意点】
 ※塩素系消毒液は金属を腐食させる作用があります。消毒するものが金属の場合には,消毒液塗布後10分ほど時間を置いてから水拭きしてください。
 ※皮膚への刺激が強いため,取り扱う際はビニル手袋などを使ってください。
 ※消毒液は,次亜塩素酸ナトリウムの分解を抑えるためにアルカリ性に調整されています。
  酸性の液剤と消毒液を混ぜると,急激に反応して塩素(刺激性で黄緑色の気体)が発生する恐れがあります。塩素は目・皮膚・気道を腐食し,最悪の場合人体に重篤な影響を与えます。
 ※作った消毒液は,時間とともに塩素濃度が低下しますので,作り置きには適しません。
  原液についても同様に,塩素濃度は時間とともに低下します。冷暗所で保管することで,濃度の低下を軽減することができます。


■次亜塩素酸ナトリウム消毒液の適用法令違い品について (おまけ)

 オーヤラックスさんの”ピューラックス”には,”ピューラックス”と”ピューラックス−S”の2種類があります。どちらも次亜塩素酸ナトリウム6%の消毒液で,ほとんど同じ塩素系消毒液を作ることができます。
     
 ※写真は共に1,800mLサイズです。ボトルの色が微妙に違います。

 メーカーの人間ではないので,正確にはこの2つの違いは分かりませんが,セーフティ・データシート(SDS)を取り寄せて比較しますと,以下のような違いがあることが判りました。(H29/5時点)
 @ピューラックス
成分名
次亜塩素酸ナトリウム
塩化ナトリウム
水酸化ナトリウム
化学式
NaOCl
NaCl
NaOH
H2O
含有量(w/w%)
6%
≦1%
≦0.2%


 Aピューラックス−S
成分名
次亜塩素酸ナトリウム
塩化ナトリウム
水酸化ナトリウム
化学式
NaOCl
NaCl
NaOH
H2O
含有量(w/w%)
6%
≦5%
≦0.2%


 塩化ナトリウムの濃度が若干違うことが判ります。 ピューラックス−Sの方が,最大で4%塩化ナトリウム濃度が高い場合があるようです。 (理由をご存知の方,ご教示ください!!)
 他方,真菌やノロウィルスの消毒成分である次亜塩素酸ナトリウムの濃度は同じですので,消毒液の希釈原液として使用する場合に,消毒能力に違いはないと思われます。

 また,この2つの商品は適用法令も異なっています。

適用法令
販売資格
備考
ピューラックス
薬事法(旧称)
登録販売者
無資格者は販売不可
ピューラックスS
食品衛生法
なし
摂取時の安全確認済
 このような違いがあるため,第2類医薬品であるピューラックスは,薬局でないと販売できません。薬品の登録販売事業者でない場合,ピューラックス−Sしか取り扱うことができないのです。


 ピジョンさんの次亜塩素酸ナトリウム1%消毒液である”ミルクポン”でも,適用法令が異なる商品があります。次亜塩素酸ナトリウム消毒液を一般の小売店で販売できるように,メーカーさんも考えて下さっているのですね。ありがたや、ありがたや。

    
 ※ 左が第2類医薬品の”ミルクポン”,右が食品衛生法適合の”哺乳びん除菌料”です。

 もんちゃんでは,毒物・劇物や消防法関連の危険物は取り扱えるのですが,現時点では薬品は取り扱えないのです。 もんちゃんでも登録販売者を取得しないと!! 頑張ります!